BLUE-PLANET
「彗。何か思い当たる事でも、あるのか?」

そう訊く隆也君の顔を、私はジーっと見た。



「あの……彗?」


「ねぇ、隆也君。隆也君は“彗”と話が合わなくて、いつもつまらなそうな顔、してなかった?」


「えっ? 何を突然」



隆也君が、少し慌てた。




「私ね、もしかしたら“彗”は、隆也君といろいろ話がしたかったんじゃないかな……って思うの、いろんな“会話”を。でも、趣味が違うから、話はいつでも一方通行で……」


「俺、つまらない顔はしてなかったよ。ただ……」


「『ただ』?」


「彗は……『ここの世界の彗』は、本当に楽しそうに、瞳を輝かせて話してくるから……いい表情してるなぁ、とか思って、見てしまうんだ」




瞳を輝かせて……。


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