BLUE-PLANET
≪ エピローグ ≫
「おーい、彗ぃ。早くしないと、先行くぞぉ」
「あっ、待って、今行くっ」
私は慌てて、階段を駆け降りる。
そして、靴を履いてドアを開けると、そこに居るのは……隆也君。
今になってみると、1週間前のあの不思議な出来事も、私の見た夢だったんじゃないか……そう思えてくる。
「どうした? 俺の顔が、何かした?」
1週間前の出来事を思い出しながら隆也君の顔を見ていたら、隆也君が不思議そうに訊いた。
「ううん……隆也君って、“何処でも”イケメンなんだなぁ、と思って」
「んな事言っても、何もあげないぞ」
隆也君は少し照れたように言った。