LOVE★sick
先輩の言った通り、かなり暑い。
よくこんな所でマンガ読めるよね、って感じ。
優姫も暑いと思ってるよね!?
「…………」
優姫の方へ振り向いたあたしがバカだった。
うん、優姫の性格を考えるべきだった。
マンガを両手に持って、器用に右手に持つ団扇をあおぐ。
しかも扇風機の前で……。
「杉山さんは久しぶりだもんね、うんうん。いくつか扇風機は設置してるんだけど数が足りなくてね。手持ちの小型扇風機使ったり……」
「はぁ……」
「よかったら俺のを貸すよ。暑いでしょ?」
「いえっ!!大丈夫ですっ!!」