LOVE★sick
「先輩は帰らなかったんですか?」
「俺?俺はわざわざ外が熱い時間に出たくないだけ。ただでさえ学校も暑いのに…」
「そうですよね〜。あたしもそう思って部活行ったんです。でもクーラーが……」
「あぁ。この前から壊れてるんだよな」
先輩知ってるの!?
一応部員(幽霊部員だけど)のあたしが知らなかったのに!?
「夏は暑くてダルい」
「ですね〜」
「天歌、ほら」
「はい?」
「冷たいもん。買いに来たんだろ」
「でも先輩の……」
「俺、まだあるし。それにいつもの弁当のお礼」
「あ、ありがとうございますっ!!」
あたしは思いっきり先輩に抱きついた。