LOVE★sick
全くもって場違いなあたし。
いい加減、早くどっか行かないかなぁ〜…。
なーんて思ってたら。
「音弥なんかもう知らないっ!!」
そう言って、泣きながらお店を出ていった。
……ちゃっかり、あたしを睨んで……。
「ごめんな、天歌」
「いえっ。あたしはいいんですけど……」
あの人泣いてましたよ、って言いたかったけど、今更あの人話題に出すのも嫌だった。
よくよく考えたら、昔の先輩って、あたし詳しく知らないんだよね……。
それから少しして喫茶店を出た後、先輩とぶらぶら街中を歩いた。