LOVE★sick
「出来たか?」
パパがやって来た。
「恭介さん、いい逸材を見つけましたね」
「だろ。今回ばかりは天歌にも感謝だな」
「…………」
それはあたしが面食いだって言いたいのか。
「服のサイズは大丈夫?緩くない?」
「大丈夫です」
「じゃ行こうか」
パパの後についで、先輩、あたしと続く。
あたしが撮影されるわけじゃないのに、緊張してしまう。
「最初は緊張すると思うけど、リラックスして」
「はぁ…」
「大丈夫、音弥君なら出来るよ」
「頑張ります…」
「――さぁ、始めようか」