LOVE★sick
「天歌、どう?」
「どうって?」
「天歌もモデルしたくなったか?」
「うーん。あたしは見てるのだけいい。モデルしてみたいって言って欲しかった?」
「少しは、な」
あたしは姫ちゃんみたいに、ママのように歌手を目指すみたいに、両親の仕事をしたいって思った事はなかった。
もちろん、歌手なんて才能はオンチなあたしには無縁だったし。
モデルにしても、パパと比べられたら天と地だってわかってたから。
親が大物過ぎると、子が困るんだよね……。
「パパ、ごめんね」
「何が?」
「モデルのお仕事、パパの跡を継がなくて」