LOVE★sick
別にいいもん。
嫌味なんか。
いつもの事だし。
先輩は周りの声に気づいているのかいないのか、スタスタと歩く。
「あ、悪い。速かった?」
あたしが小走りだったせいか、先輩は立ち止まってくれた。
「だ、大丈夫です。ちょっと周りに気をとられて……」
「そっか、」
そう言って先輩はあたしの歩くペースに合わせてくれた。
優しいなぁ〜…。
「先輩、後夜祭も出るんですか?」
「後夜祭? あー…」
顔を上げて、考えたように呟く先輩。
「面倒だから出ない」
えぇぇ〜!!