LOVE★sick
いつも通りの朝には代わらないけど、なんだか今日の気分は違った。
「おはよ、」
「………はよ」
「声小さっ」
「寒いんだもん」
校門の前で会った優姫。
いつもとは真逆のテンション。
寒いのが苦手なあたしは小声になってしまうのに、今日の優姫は珍しく普通。
優姫だって、寒がりなはずなのに。
「……なんかいいことあった?」
「ん〜あった」
どうせオタクの事だろうな。
あたしが聞き返してもわからない内容だろうから、あえて聞き返さなかった。
優姫も優姫で、そんなあたしを気にとめない。