LOVE★sick



―――放課後



ちゃんと掃除を終わらせたあたしは、先輩の教室まで走った。



チラホラ人はいるものの、放課後だから少ない方。



「せんぱ〜い…」



教室のドアをゆっくりと開けて、先輩がいるか確かめる。



「あっ…」



机の上に座って、窓の外を眺めてる、



そんな姿が似合うのは、やっぱり先輩しかいない!!



「先輩っ!!」

「ん…、天歌、」

「起きたんですね」

「昼はごめんな。田渕に聞いたよ」

「いえっ!!」



うつ伏せていたから寝顔が見られなかったです――なんて言おうとしたけど、それだけは止めといた。



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