LOVE★sick
「はいこれ、弁当箱」
「ありがとうございまーす」
先輩は毎日全部食べてくれるから、作ってるあたしはかなりうれしい。
「天歌はもう帰んの?」
「あ、はい」
「なら家まで送ってく」
「えっ!?」
「今からだと、帰り暗くなる。それとも嫌か?」
「全然っ!!」
先輩と一緒に帰るって珍しい事だから驚いただけで、あたし的にはかなり嬉しい。
いつも先輩、早く帰っちゃうし。
「バッグ取ってきます!!」
「玄関にいるからな」
「はーい」
あたしはそう言って、自分の教室に戻って行った。