LOVE★sick
今日は先輩の話を聞けただけでよかった。
「じゃ先輩、また明日」
「じゃあな」
マンションの所まで送ってくれた先輩を見送って、エレベーターに乗った。
「あー!! 天ちゃん遅ーい」
「ごめん姫ちゃん。今からご飯用意するね」
「もうっ、」
あたしを待つくらいなら自分で作ればいいのに、とか思うけど、姫ちゃんは料理ができない。
それに何だかんだ言ったって、あたしが作ったものを食べてくれる。
それだけで嬉しいし、家族って感じがする。
「天ちゃん、シャンプー切れてる!!」
「はいはーい」
パシり……ではないはず。