LOVE★sick




――それからの事は、頭がパニクってて、よくは覚えてない。



でも先輩があたしを気にかけてくれた事、「痛い?」って何度も聞いてきた事、


先輩と繋がった時、先輩の息づかい、先輩の暖かさは覚えてる。



幸せな時間だったなぁ〜…





「――ニヤケるのも、いい加減にしろ」

「痛っ…」



頭上を下敷きの角で叩かれた。



「何すんのさ、優姫!!」

「ニヤニヤされると、気が散る」

「もうっ…」



クリスマスから数日経って、冬休み真っ只中の今、優姫ん家に冬季課題をしに来ている。



あたしの頭の中は、クリスマスの事でいっぱいなんだけどね。



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