LOVE★sick
「先輩ん家みたいに豪華じゃないんで……」
「そんな事ねぇと思うけど……」
「あ、ママ達には先輩のお父さんの事、言ってないんで」
「そう…」
ママ、空気読めないからね。
何を言い出すかわからないし、先輩を不快にさせたら嫌だもん。
「あ、ここです」
最上階に着いて、扉の目の前にあるドア。
あたしん家の入口だ。
「ママー!! 先輩来たよー!!」
パタパタと走ってくる足音。
「ようこそ、いらっしゃい。天歌の母です」
「どうも……」
「ささっ、早く上がって」
なんだかママ、張り切ってる?