LOVE★sick
姫ちゃんの洋服、かなり気合い入ってたし、メイクもしていたな……。
「先輩、姫ちゃんにだけは気を付けてください……」
「あ、うん…」
リビングに行くとママはいなくて、姫ちゃんだけがいた。
「あっ!!」
先輩を見た瞬間の姫ちゃんの顔ときたら、かなり輝いていた。
「先輩、こちらが妹の姫歌です」
「杉山姫歌です!!天ちゃんがお世話になってます!!」
――別にお世話になってねーし。
「桐野音弥です。よろしく、姫歌ちゃん」
「こちらこそ。…あっ!?付かぬ事をお伺いしていいですか?」
「はい?」
「天ちゃんのどこにホレたんですか!?」