LOVE★sick



繁華街の事を言われたら、あたしにはさっぱり次元が違う話だ。



「今でも伝説に残ってますよね!!」

「え、そう?」

「はいっ!!わざわざ総長の座が用意されてるのに、それを断ったのは音弥さんだけですよ!!」

「俺だけじゃない気もするけどな……」

「そんな事ないです!!」



次第に姫ちゃんが先輩に近づいている。



これはいけない。



あたしの頭が危険信号を出す。



「せ、先輩。早く行きましょ。ご飯できてるみたいだし……」

「あ、うん…」



早く姫ちゃんから先輩を離さなきゃ。



魔の手が忍び寄る前に!!



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