LOVE★sick
満腹なお腹を擦って、あたしは帰路に着く。
「ん? 姫ちゃん?」
マンションの前に停まっているタクシーから降りる姫ちゃん。
今までどこに行ってたんだろ……。
「そこで何してるの?」
「姫ちゃん!?」
「……早く、入りなよ」
「う、うん……」
姫ちゃんからあたしに話をかけてくるなんて、思ってもみなかった。
同じエレベーターの中で、姫ちゃんと二人きりっていうのも気まずいな。
「ど、どうだった受験……」
「まぁまぁじゃない?合格は決まったもんでしょ」
「…………」
気まずいよ〜…。