LOVE★sick
あの日見た先輩の涙を、
あたしは一生、忘れないだろう……―――
―――――――……
「うーん…」
旧図書室――漫研部の部室である今いる教室。
図書室の名残である貸し出しのカウンターにうつ伏せるあたし。
「部活もしないで、クーラー目当てにくるなんて……」
「だって先輩、学校にいるんならあたしも学校にいたいし、家にいてもつまんないし」
梅雨が明け、期末テストも終わり、
只今、夏休み中なのだ!!
しかも今は8月で、補習は7月までだったから、今は超ラク。
家でのんびりしているのもいいんだけど、学校に来た理由はある。