LOVE★sick



「今日は終わったみたいだから、もう来るぜ」



そう言われて、あたしまでドキドキしてきた。



「あっ、ウタウ。お前に客だぞ」



来たーっ!!



「客?」



そう言って振り向いたウタウと、あたしは目が合った。



「あっ、」

「どうも!!」

「え、マジ? あん時の!?」

「杉山天歌です!!」

「俺、紫藤唄宇(シドウ ウタウ)。まさか歌、聴いてくれたの!?」

「んー…若干……」



だってあんまり歌聴いてなかったし……。



あたしはそれどころじゃなかったんだよね!!



「――天歌、もういいか、」



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