LOVE★sick
姫ちゃんとはそこで別れて、ステージが真正面から見える場所に移動した。
「あれ?音弥君に天歌ちゃんだ」
「唄宇!!」
またまた唄宇と会った。
唄宇がここにいるって、姫ちゃん知らないのかな?
「天歌ちゃんこっちに来なよ」
「いいけど……」
チラッと先輩を見たら、嫌な顔はしてなかった。
あたしが気を使ったら、逆に険悪になっちゃうかな……。
唄宇も悪気があるわけじゃないし、別にいいよね。
唄宇の友達もいることだし。
あたしはそう思って唄宇の隣りに行く。
すると体育館の中は真っ暗になった。