LOVE★sick
せんぱぁ〜い…!!
別にお金なんか貰わなくてもよかったのに。
普段からお小遣いを無駄遣いしないから、お金の心配はなかった。
先輩のその気持ちだけで、十分だよ……。
このお金は大事にとって置こうっと。
「天歌ってさ、何でパシりじゃねぇって思うんだ?」
「えー…。それはただ先輩が好きだから、先輩の頼み事はあたしが引き受けたいっていうか……」
先輩の役に立ちたいって、思うからかな?
「ふーん。そっか」
――――そしてそれはほんの一瞬。
急に腕を捕まれたと思ったら、先輩の顔が目の前にあって、唇には感触があって。
これは……――