LOVE★sick
「お前らが珍しく教室にいねぇと思ってたら、やっぱりこんな事してたのか」
「桐野君っ……違っ…」
「大丈夫か、天歌?」
そう言って、あたしに手を差しのべてくれた先輩。
ここでボロボロなあたしだったら、シチュエーション的に良かったんだろうなぁ〜…。
……なんて、バカな事を思っちゃう。
まぁ無傷で良かったんだけどさ。
「何で桐野君の彼女がこの女なの!?」
「そうよ!!この子に彼女が務まるって言うの!!」
「桐野君の彼女のポジションは特別なのよ!!」
――ポジション?
――特別?
一体、何の事?