LOVE★sick
あたしは教室に戻ると、今までの出来事と先輩の事を優姫に話した。
返ってきた反応は、あんたバカって目。
「な、なによっ……」
「二年の先輩と付き合ってるのが一年ってわかってから、桐野先輩の噂話は話題の一つよ」
「…………」
「知らないのあんたくらいだよ……」
マジっすか……。
いつの間に噂が回ってたのかも知らないし、それになんで優姫はあたしに話してくれないのだろうか……。
「じ、じゃあ…先輩の彼女って特別だったりするの!?」
「そりゃまぁ、この辺り一帯を治める暴走族の次期総長の彼女だからね」
「次期総長…?」
そんなの聞いてないよ…。