最強姫
聞いてきたのは流衣。
みんなあたしのことをと通り名で呼んでいる。
他の族に本名がバレないようにするため。
知っているのはごく一部、幹部たちしか知らない。
あぁ、でも女っていうのは有名かなぁ。
「あたしが水龍辞めるフリをするの。あたしが水龍を辞めたと知れば、海斗をやった犯人は復讐されないと油断して、正体を現すかもしれない。それに犯人をかばっていた奴らの口も緩くなるかもしれない。その間、あたしは犯人の情報を集めるために、氷月高校に忍び込む。この格好はそのため。だからお願い!みんなも協力して!!」
あたしは深く頭を下げた。
「わかりました!氷月さんが辞めたというデマを流せばいいんですね!!」