イルカと星の物語
その3
その日の晩は、南の暖かい海の上に広がる空には雲ひとつなく、
またたく星が水平線の端から端まで広がっていました。
風は、まるで海に眠るたくさんの生き物達を起こさないように
ゆっくりと気をつけて流れていきました。
たゆたう波はそれにあわせて、タプン、タプンと静かに囁く子守唄になります。
海の真ん中には小さな島があり、その島の小さな入り江の近くには、
イルカの男の子のいる仲間達が眠る場所がありました。
イルカの男の子とお母さんも、入り江の岩の傍でウトウトしていました。
しかし、イルカの男の子は、寝たフリをしながらそんなお母さんの様子を伺っていました。
そして、お母さんがぐっすりと眠っているのを確かめると、男の子はパッチリと目を覚まし、
すぅっと音を立てないようにその側から離れていきました。
男の子は、お母さんや仲間のイルカ達に気付かれないように群れから離れ、
入り江の外に向かってゆっくりと泳ぎ始めました。
またたく星が水平線の端から端まで広がっていました。
風は、まるで海に眠るたくさんの生き物達を起こさないように
ゆっくりと気をつけて流れていきました。
たゆたう波はそれにあわせて、タプン、タプンと静かに囁く子守唄になります。
海の真ん中には小さな島があり、その島の小さな入り江の近くには、
イルカの男の子のいる仲間達が眠る場所がありました。
イルカの男の子とお母さんも、入り江の岩の傍でウトウトしていました。
しかし、イルカの男の子は、寝たフリをしながらそんなお母さんの様子を伺っていました。
そして、お母さんがぐっすりと眠っているのを確かめると、男の子はパッチリと目を覚まし、
すぅっと音を立てないようにその側から離れていきました。
男の子は、お母さんや仲間のイルカ達に気付かれないように群れから離れ、
入り江の外に向かってゆっくりと泳ぎ始めました。