◆恋愛詩◆
◆ストーブ◇



[ It gets cold very much today.]



帰って来た。



ブラウンの髪とブラウンの瞳を揺らした君が。




赤いマフラーを解き、雪を払い落として帰ってきた。






「遅かったね」




「うん、ちょっとね。…やっぱり、家は温かい」




はにかみ私をみて、彼は中へと入っていく。




「あ」



小さな声をあげて、嬉しそうに微笑む。




「ストーブかぁ」




煌々と部屋を照らす薪ストーブ。




彼のお気に入りのストーブ。





「そろそろだそうかなって」



雪も大分降ってきた。



もうすぐ12月。





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