◆恋愛詩◆




「そうだね、そろそろこの温もりが欲しかった頃だったんだ」




幸せそうに火を見つめる。



君の瞳は真っ赤にゆらゆら揺れてる。





[It comes by the side of me.]



僕の傍に来て。



私を優しそうに見て君は言う。





近づくたびに、愛おしく感じる。





そっと触れられた左手の指には、炎に照らされ光る銀色のリング。






「今日は、何の日か覚えてる?」




引き寄せられて近くにある君の鼓動を聴く。




とくんとくん。





いつもより少し速いね。




私には負けるけど…ね。




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