僕の声は透明インクで出来ている。
人生カクテル
現実を飲むのが怖いのかい?
それじゃあさ、
明るい妄想で薄めて飲めば?
ダメ?
まだ苦い?
だったら飲むの止めたら?
それもダメ?
現実を飲み干さないと
怒られるの?
一体、誰が怒るのさ。
親? 教師? 自分自身?
じゃあ、
今度はもっとゆっくり飲みなよ。
生き急いでイッキ飲みするより、
君だけの人生の苦味を
味わって飲んでみなよ。
きっとほんのり
甘さも感じ取れるはず。
僕?
僕はまあ、
飲んで吐いての繰り返しだけどね。