ふたりぼっちの家
「…玲!!美玲!!」

『…え…?』

いつの間にか、私は寝てしまったらしい。心配したひな兄が私をのぞき込んでいた。

「お前、こんな夜中に何やってんの?!」

『ひな兄…!?どうして連絡くれなかったの…?』

「それよりも!!オヤジは?!母さんは?!」

『2人なら…離婚したよ…お父さんにも…いらないって言われちゃった…私の居場所なくなっちゃった…』

「なんなんだよ…オレ車だから!!オレんち行くぞ?!詳しくは後で話すから!!」

『うん…』

私を救ってくれたのは、ひな兄…
前に上京した日向だった。

ひな兄に会えたのはすごく嬉しかった。
でも…最悪な再会だった。
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