ふたりぼっちの家
ピピピッピピピッピピピッ

『ん〜!よく寝た♪おはよぅ、ひな兄♪』

「はょ。朝飯と弁当、できてるよ」

『ありがとう、ひな兄♪』

「早く支度しろよ?」

『はーい。』

ひな兄との生活に慣れてきた今、私は前とは比べものにならないくらい、幸せだった

おいしいご飯、お弁当。家事もできる、優しくてしっかりしてて、イケメンのひな兄。

『間に合うか?』

「うん、大丈夫。行ってきます」

私の合格した高校は、家に近い所にある。自転車で通学できるようにした。

高校になって、私にも親友ができた。

「美玲、おはょ♪」

『おはよぅ♪』

椎菜梓(シイナ アズサ)。
裏表がなく、サッパリした性格。
私と梓は偶然にも家が隣同士で、一緒に自転車通学する。

そして…

「はよ!美玲、梓!」

『あれ、翔、今日、自転車?』

「あぁ、昨日、バスケで足痛めちゃってさぁ〜」

「あはは、相変わらずバカだね〜」

「オメーは相変わらず冷てぇなー」

『2人、相変わらず仲いーね??』

「「ふざけんな!!」」

『ハモってるよ?クス』

「ふざけんな、相田のくせに!」

「はぁ?オメーこそ真似すんなよ、バカ梓!!」

『はいはい、うるさいよー』

「「すいません…」」

相田翔(アイダ カケル)。
バスケ部で、明るく、人気者。

マネージャーの私とは、バスケ繋がり。

私達はいつも3人でいる。

私はずっと、このメンバーでやっていけると思ってた。
< 8 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop