―詩―
わたあめ
あなたが誘ってくれたお祭り。

ドキドキしながらあなたの隣を歩いた。



手を繋ぎたいのに繋げなくて。


もどかしくて…



わたあめが大好きな私。


買いに行こう?って声をかけたらあなたは隣に居なくて…



必死で探しても見つからなくて…



草原で転んだ私は

孤独感と寂しさが合わさって大声で泣いていた…



そんな私を後ろから

ぎゅっ

て力強く抱きしめたあなた

息を切らしながら…



そして強く抱きしめたあなたの手にはわたあめ…


あなたは小声で言ったよね?


「お前をもう離さない。
大好きだから泣くな」って。



その言葉はわたあめより甘くてわたあめよりふわふわしてたよ。
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