百万回のI love you
お祭り
8月にはいって少したった夏本番。
『まぢごめん!!』
「いいよいいよ。しかたないしさ☆」
あたしは親友の結衣と電話をしていた。
さっきからこのやり取りを何回繰り返しただろう。
ごめん。の理由は、結衣が前から約束していたお祭りに行けなくなったことから。
夏休みで一番の楽しみだったこと。
だけど結衣には結衣なりの事情があるから仕方がない。
『来年は絶対一緒に行こう!』
「はいはい。じゃ、電話切るね」
『うん。バイバイ☆』
あたしは電話を切った。