狼彼氏とお嬢様♡
【穂乃歌】
意味わかんないし。
なんで弟に殺されなきゃならないわけっ
でも、
幸せになって
ってことなんだよね、あの言葉は。
少しだけ嬉しかったのは、アイツには絶対教えてやらない。
「穂乃歌ぁ!」
「え?」
莉緒は眩しい位の笑顔を私に向けてきた。
軽く瞳をうるわせながら。
「婁唯くん、莉緒が怒らせたかもーって不安になってたことを知ってたんだね!すごいよすごいよ!どこまでイケメンなんだろうね!?」
「し、知らないよ…」
「えー、だってだってー。」
「莉緒の声、大きいんだもん…
たまたま聞こえたとかじゃないの?
もしくはそれを聞いてしまった女子が婁唯に言っちゃった☆とかさー。」
実際…
婁唯のナルシストっぷりがでただけで…
たぶん言ってみただけ…とかじゃないかな…
そんな私を余所に莉緒はそっかそっかーなんて納得してる。
ごめん、莉緒。
現実が貴女にとって酷過ぎて告げられません。