狼彼氏とお嬢様♡
しばらく会っていなかったんだし、再開を喜びたい。
じゃれ合うって具体的にどんな物かよくわからないし
人それぞれだと思うけど…
取り敢えず、私はそんなことは聞けません!
なんて、心中決意を固める。
そんな私を、支葵はじっと見ていた。
『な、何…。』
若干しどろもどろな私に、支葵は
「俺が嫌なんだけど。」
と、言ってのけた。
『…は?』
「俺だけでいいと思わねぇ?」
スッと伸びる支葵の手。
私の頬を撫で、そのまま耳を撫で…髪に指を絡ませる。
支葵は、ただ私に触れているだけなのに…
触れられている部分が、アツイ。
『っ…、くすぐっ、たぃ……』
私の抗議に耳を貸す様子もない支葵のうでをつかむ。
『やめて…っ…』
そう言うと、以外にもすぐに離れたそれ。
さっきまで熱を帯びていた部分が、淋しいと
悲鳴を上げている気がした――――――――――
「わかったか?」