二 億 円



辛そうな顔のお人形さん。



私がその辛さを忘れさせてあげますよ




もっと辛いことで、ね。






「さあ、私のお人形さん。此方へ「嫌。触らないで。」」



  ――パシッ



思い切り手を振り払われ、拒絶を受けた。



御主人様を拒絶?そんなこと許しません。




「お人形さん…またお仕置きされたいのですか?」



「っ―――!!」



「真っ暗な闇の部屋で、また絶望を味合わせてあげましょうか?


貴女の苦しむ姿、喘ぐ声――嗚呼、思い出すだけでゾクゾクしてきます。」



ぎゅっと唇を噛み締め、震えながら私に懇願するような瞳を向ける彼女はとても魅力的で






私の欲情を掻き立てる。


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