二 億 円



や、彌生様…?



メイドが御主人様と呼ぶのと同じじゃない!!



「なっ…そんなの呼べるわけ「呼びなさい。命令です。それとも、逆らうつもりですか?」」





笑顔が怖い。素直に従ったほうがいいだろう。



悔しいけど、今の私では何もできない。逃げることも、逆らうことも。




「やはりひなたは忠実でなければ…。」



クスリ、と笑い私を見る。が、
私にはその言葉の意味が理解できなかった。




「さて…決まりも定まりましたし、始めましょうか。」




…始める?何を?



「あの、彌生…様。


始めるって…何を、ですか?」



たどたどしい敬語ながらも、彌生様は満足そうに私を見る。




「話したばかりでしょう?










罰を受けていただく、と。」
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