二 億 円
「嫌ああぁぁああああアァああアああぁあアああぁあアァァアアアああ!!!!!触らないで近づかないでっ……やだっ!!ヤダヤダヤダ来ないでええぇえエぇええ!!!!!」
細い指が私に触れる。
濡れた舌が首筋に這う。
恐怖が私を支配する。
「やだやだやだーーーーー!!!」
紐で繋がっていて、自由に動くことすらできない。
口からは否定の言葉。だが身体は否定できないように縛られていく。
「触らないでっ……─!!!」
「触らないでと言われると余計に虐めたくなるのが人間の本能ですよ、ひなた。貴女の発言は私を冷めさせるどころか興奮させる一方です。」