二 億 円
「飼い主…私、ペットか何かじゃないんですけど。」
少しむっとしてしまう。
「そうですね。」
さらり、と流される。
「…私、ペットじゃな「貴女は私のひなたです。それでは駄目、ですか?」」
な、ななな…
何を言ってるのこの人…
初めて言われた台詞に、顔が熱くなるのを感じた。
「可愛い反応をしてくれますね、ひなた。ですが…」
すっ、と近づき、私の耳元で囁く。
「その反応、私以外の者の前で決してしてはいけませんよ?」