二 億 円



ジリジリと距離を詰め、彌生様の唇と私の唇の距離は2センチ程しかなかった。



「…いいですね、その表情。ますます興奮します。」



甘い声で言葉を零す彌生様は普通の男性だった。



いつもの鬼畜な御主人様とは違うように感じた。






「ひゃっ…!!」


耳に彌生様の甘い吐息がかかり、体がピクリと反応する。




反応に気を良くしたのか、耳を軽く甘噛みしてくる。



「やめっ…!!や、彌生様止めて…!」



「体は素直に反応しているのに言葉では拒絶。いいですね、それでこそ私のお人形さんに相応しい。さあ、もっともっと私を拒絶して。そして楽しませて下さい。普通に抱くなら誰でも良いのです。



貴女を抱く意味、考えて下さいね?」




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