二 億 円





「いやぁああぁぁああ!!!!嫌だ嫌だっ…あ゙っ゙嫌だああぁぁああぁ!!!」


向かう先は彌生様の部屋。

首輪を引っ張られたまま、ズルズルと引きずられる。



途中、草むらから日向少年が怯えた顔で佇んでいるのが見えた。



「拒絶は最高の余興です。私の気持ちを高まらせるには十分すぎる。さあ、もっと叫びなさい。そして最高のひとときを味わせて下さいね?」




何をされるのか。


考えたくもなかった。








「絶望。という表情ですね。そんなに抱かれるのが嫌なのですか?」



「当たり前じゃない!!!好きでもない人に…なんでっ…うぁ!!?」



言葉の途中で感じる口の中の不快感。



生温かい何かが侵入し、耳障りな水音をたてる。


初めてのことなのに、何故か感じたことのある不快感。





「この感触、この不快感…嫌ですか?不快ですか?それとも







懐かしいですか?」




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