二 億 円



お兄ちゃんの欲は日に日に増すばかりだった。



衣装みたいな服を着せられたり、写真や動画を撮られたりした。


『無理矢理』なんて当たり前で、口にあれを押し込まれたりした。




「おぇっ…―――!!!」


「吐いたら殴るよ?ほら、くわえろ。」



毎日が苦痛で、毎日が悪夢のようだった。



だけど




「ひなた。お前は今日から――」






本当の悪夢はある日やってきた。
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