ご主人様とわたしの関係♥
「まぁ、とりあえず5分待っててなー。ちょっと仕立て直してくるさかい」


「あ、はい」


そう言い残すと大阪弁の美人さんは風の如く消えて行った


少し離れた所からミシンらしき物の音が聞こえる


「すっごい早さ…」


聞こえてくるミシンの音は聞いたことない早さ…


ミシンの最高速ってこんなに早かった…?


ううん、この音に比べればもっと遅い気がする…



「たっだいまー!!」


「はやっ!!」


「ゆったやーん!5分待ってって!!」


壁に立てかけられていた立派な時計に目をやる


「5分きっかり!!」


「はい、これ」


「あ…」


「ほら、あそこに試着室みたいなん見えるん分かる?いや、まぁ実際に試着室やねんけど…」


「あぁ、あれですか?」


「そーそー!あそこで着替えてー。ま、このウチが仕立て直したからサイズ合ってない訳無いねんけどー!」


……凄い自信だな…


「じゃぁ、着替えてきます」


「あーい!!」


うわー…ホントにぴったりだ…


というか、メイド服ってこうなってたのか…

白いスタンドブラウスを着て、白く薄いシフォン生地が何重にもなったスカートを履いて、その上から白い丸襟で上品な刺繍が施された黒くシックなワンピースを上から着る…

そして、適度なレースがついた清楚なイメージのエプロンを身に付け、胸下すぐの所にリボン結びで解けない様にする…

なんというか、凝ったデザインだ…


「ピッタリやろー?」


「はい!!にしても、メイド服ってこんなデザインだったんですね!!」


「あぁ、それうちがデザインしてーん!上品やろー?お屋敷に寄ってはめっちゃ破廉恥なメイド服もあるみたいやで!もうおパンツ見え見えやん!!とかゆう奴をメイドに着せてるお屋敷もあるとか、ないとか…」


「…ひっ!!!」


「あははははは!!」
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