ご主人様とわたしの関係♥
「じゃぁな、友里。今までこうやって会いに来れなくて悪かったな」


「…もう帰っちゃうの……?」


「あんまり長居すると神様に怒られてしまうわ…ふふッ」


「やだ!!待って!!!もう少し!!もう少しだけ…!!」


「甘えんぼさんが抜けてないわねー、うふふっ。ねぇ、あなた?」


「だなー。新しいご主人様に教育してもらわないt…」


「あなた?神様にお願いして地獄行きにしたっていいのよ?うふふ♥」


「マ、ママは怖いなー…ははっ…はははっ…ごめんなさい!!」


「…フフッ……フフフッ」


「あ、友里笑ったなー!お父さんが地獄に行かされそうになってるんだぞー?」


「だ、だって……!!フフフッ」


「あ、そろそろあなた時間だわ」


「神様、今日はご機嫌斜めだったからなー…」


「本当に…帰っちゃうんだ……」


「な~に、神様が許してくれりゃあまた来るさ」


「本当に?約束だよ…?」


「ああ。お父さんとお母さんとの約束だ」


「「「ゆ~び切りげんまん、嘘ついたら針千本の~ます!!指切った!」」」


「じゃぁ、またね友里。あ、そうだこれ友里が貰ってくれる?」


「…これ…お母さんが毎日つけてたネックレス…」


「ほら、こうやって会いに行くのは難しいけど私の形見?っていうの?

そういうの持っていてくれたら、いつでも思い出したい時に思い出してくれるでしょ?それに…これお父さんから貰ったものなのよ。だから、私とお父さんの形見」


「…有難う」


「よし、じゃぁ、行こうかママ」


二人は静かに白い光に包まれて消えて行った


二人がこの世から消えて行ったあの日の気持ちとはまるで正反対なスッキリした温かい気持ちになれた気がした
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