ご主人様とわたしの関係♥
「ネックレスは握るものでも、大切に保管するものでもない。

たとえそれが大事な大事なものでも。

ネックレスは身に着けた人を魅せる為にそこに存在する。

大事な人からもらったものならその人の想いが詰まってる。

きっとその人の想いが身に付けた人に勇気やら自信をくれる。

友里自身を今以上に輝かせてくれる。

だから身に着けなくちゃ。

だって、身に着けなきゃネックレスを託した人の想いが報われない、でしょ?」


「……!」


まるで、全てを知っているかのようにいつもとは全然違う落ち着いた声のトーンでネックレスを握る私の手を優しく包み込んだ


「そうですよ。どうせなら歩美に身に着けてもらえばいいんじゃないですか?」


「うん…お願いしても…良い?」


「任せんしゃい!!」


Vサインでニカッと笑うあゆは自信に充ち溢れてるように見えた



「友里、ちょっと髪前にやって貰っていい?」


「あ、これでいい?」


「あい、おっけー…ンショ…はい、着けれたよー」


「有難う…」


「おうよ!!ほーら、せっかくその上品かつ可愛い、なかなかお目にかかれないようなネックレスを身に着けてんだから笑いんしゃい!!」


「うん!!」


「歩美、さきに私仕事に戻りますからね」


「あー!!待ってよー!じゃっ!多分また来るからさ!!友里もゆっくりでいいからお風呂やらなんやら入ってマスターン所行きなよー!

YOUも一応使用人なんだからさー!今日は特別に私のフロアで体洗っていいからさ!」


「………あ゛!!」



完璧に他人事気分だった!!!


使用人(女)専用の浴場が確かあったはず…!!
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