ご主人様とわたしの関係♥

「お砂糖は?」


「だからブラック!」


「あ…」


「大丈夫か?」


「う、うぅ…」


それからブラックコーヒーをいれ…


「はい、どうぞコーヒーです」


「……なんでソーサーの隣にシロップが置いてあるのか、聞いていい?」


「え?いりません?」


「お前、ブラックの意味分かってる?」


「分かってるはずです!!!!」


「なんだこのやり取り……」


「とりあえず次は何すればいいですかね?」


「あー、じゃあこの部屋片してくれる?」


「はいっ!!あ、散乱してる書類は…」


「あぁ、このデスクにある書類以外はもう用済みだから全部捨てて?」


「はーい」


難しい単語が羅列されてあるプリント、もとい書類の中に無駄に高そうな横広な封筒が落ちてあるのを発見する

封筒の裏側の左隅には差出人であろう人物の名前が達筆で書かれていた


―――――雨宮クレア


雨宮クレア…!!

イギリスの企業を束ねる人物を父に持ち、日本を代表するスーパーモデルを母に持つお金持ちの極上モデル…!!

「ご主人様、これはもうご確認なされたんですか?!!」


「なんだソレ?…招待状か………?」


「多分…!!」