オレンジ



「本当は言わないつもりだった…ただ、見てるだけでいいって思ってた」



次々と溢れてくる涙を拭うことなんて出来なくてただただ、先生を見ていた



「けどな、あいつ等がお前の話してて…“図書室にかわいい子がいる”って…見たらお前がいて、そしたら今度は“俺、告る”なんて言うから焦って…気付いたらお前を追いかけてた」



そう言って笑った先生…


あたし今…告白されたの?



「先生…」


「ん?」



優しく笑ってる先生…


やっぱりあたしは…



「好きだよ」


「うえ!?マジで?」



うえ!?って…(笑)



「マジだよ。」


「まじか!っうわーっ…夢みてぇ…」



なんて顔を手で隠し、顔を上に向けて本気で嬉しがってる先生…


「あはははっ!先生面白すぎ」



そんな先生を見てあたしは思わず笑ってしまった



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