オレンジ



前に進める…



あの日から…


あたしは、時が止まったかのように、毎日が白黒で幸せなんか考えられなかった


そんな時、あたしを救ってくれたのは乃空だった



毎日、あたしのところにやってきては笑顔ではなし掛けてくれた


そして、あたしは徐々に元気を取り戻すことが出来、今に至る


本当にありがとうじゃ足りないくらい


だから、嬉しそうにいてくれる乃空をみて、あたしはとても胸が温かくなった



「うん…きっと前に進める。」



この恋が、辛かったとしても後ろは振り向かない


それが、前に進むってことでしょ?



「で!何があったの?」


「あのね…」



今まであったことを話すと



「もう、名前わからないから、太陽さんでよくない?」


「それいい!」



ということで、″太陽さん″と呼ぶことにした



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