オレンジ



「でも、その人いつもそこを通るわけじゃないかもしれないよ?」


「…そうだよね」



こんな重要なことを考えていなかったなんて…


あたしバカだ



「ま、まぁ!落ち込むのは早いよ!明日行ってみよう」


「ありがとう乃空…」



本当に良い親友をもったよ、あたしは



次の日



あの場所を2人で訪れると、昨日よりは少し早い時間に゙太陽さん゙は現れた



「ど、どうしよう!居たよあの眼鏡の人!」


「え?どれ?」


「黒髪で、黒縁眼鏡で黒のスーツきて青のネクタイしてる人!」



あたしは必死にその人を指差しながら説明した



「あ!分かった!今こっちに来てる人でしょ?」


「うん、そう!って、え?」



あたしは、指を差していた方を見ると本当にその人がこっちに向かって歩いて来ていた



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