オレンジ
え?なんで?
もしかして、あたしの声が大きすぎて聞こえてたとか?
「……」
まさかぁー!そんなわけないよね、うん
偶然だよ、偶然
そう乃空に言おうと口を開きかけたとき
「あの、すいません」
「え?」
゙太陽さん゙が話しかけてきた…
え!?うそっ
どどどどどどうしよう!!
頭の中がパニック状態になっているあたしをおいて乃空は冷静みたいで
「はい、何ですか?」
「……」
冷静じゃなく、わくわくしてる乃空に引きながらも、゙太陽さん゙をみた
「あ、いえ、そちらの方に昨日ぶつかった時に入ってたみたいで…」
そう言って鞄から出したのはあたしの学生手帳で…
「え!?すすいません!ありがとうございます!」
全然気付かなかった
「いえいえ、じゃあこれで」
「はい!ありがとうございます!」