オレンジ

├月


Side冬夜



いつも通りに仕事が終わり、今日は久しぶりに知り合いの家に行く途中だった



近くの公園に差し掛かったとき、遠くから声が聞こえた



「嫌っ!!放して!嫌ーっ!」



この声はただ事じゃない!


そう思い、走りだしたのはいいんだけどそれから声が聞こえず、何処にいるのかわからない



違うところか?



と足を踏みだそうとした時!



「誰かっ!助けてー!!!」



確かに聞こえた



俺は、そこに走りだし頭が見えた瞬間、飛び蹴をかわした



男はそれだけで気を失い、俺は声の主に声をかけてようと振り返った


目の前には



うずくまり震えてる、毎朝すれ違うあの子がいた



「大丈夫かっ!?」



いつもは出さない声の大きさに、自分でも驚きながら駈け寄った



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